journal vol.003 The history of mizuiro ind Kobe

mizuiro ind 神戸店の歴史をご紹介。

店舗を構えることとなったのは、 神戸のショッピングロードの中心とも言えるトアロード。

旗艦店とも言えるmizuiro indの店舗に選んだこのビルは、 とても歴史が古く貴重な建物。

「河南工藝社」という会社のビルだった場所。

河南工藝社は創業が1880年。

神戸で長く歴史のある、 西洋家具や輸入雑貨などを扱っていた会社で、 このビルが建築されたのは1937年。

戦前からこの地に建ち、長く街と共に生きてきた建物で 街の歴史を語る上でも貴重な存在です。

 

 

鉄筋3階建てで、当時の流行とも言われたアールデコ様式の装飾や、 当時の様子を残す褐色のレンガ。

規則的に並ぶ3つの丸窓など、 歴史を刻み、街の変化を見守り続けてきたこの大切な建物。

店舗の内装は、できるだけ建物そのもののパーツなど、 生かせるものは生かして、必要な部分に丁寧に修復を加えるというのが 基本的な考え方。

そこに、mizuiro indとしてのアイデンティティを吹き込むためにはと思いをめぐらせた末、左官職人の久住有生さんとご一緒することになりました。

久住さんはデザインした壁なども手がける職人。

国内外の伝統建築物の修復や復元を手がけたり、重要文化財などの歴史的価値の高い建築物などの修復ができる稀有な左官職人。

久住さんの作品が表現されているのは店舗の天井部分。

普段は天井などを手がけることはありませんが、この河南ビルは昔から知っていて、好きだからと依頼を受けてくださいました。

天井に左官で厚みを一気につけると重力で落ちてしまうので、タイミングなどかなり難しい作業なのだとか。

それをご自身の技術とアイデアを駆使し、仕上げていただきました。

建物になじみ、その上でこだわりが感じられる店内のアーティスティックな一部として、ご来店の際には是非注目していただきたいポイントです。

建物は、1階&2階のフロア構成。

1階はガラスのウインドウ、アンティークなドアがエントランスに構え、店内に入ると白いクリーンな世界観が広がります。

階段や、壁、特長的な建物のディテールなどは、元のパーツを最大限に活かしてデザイン。

セカンドフロアは2つのスペースに分かれています。

まずひとつは、mizuiro indのドレスラインを展開しているスペース。

静寂を感じるシックな雰囲気の中で、ゆっくりドレスを選んでいただけます。

もうひとつのスペースは、1階とは雰囲気を変え、温かみのある木をベースに、剥き出しの躯体を活かしたコンクリート、ブルーのアクセントウォールの3つの素材感が一体となった空間に、ゆったりとお洋服をディスプレイ。

mizuiro indのアイデンティティを感じていただけるよう、ゆとりあるスペースで、フルラインナップが見られることはもちろん、ゆっくりとお買い物を楽しんでいただけます。

 

mizuiro ind 神戸店

兵庫県神戸市中央区三宮町2-9-7 河南ビル

tel.078 954 6887

open : 11:00~20:00

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